
EV充電器は主に「普通充電器」と「急速充電器」の2種類に分けられ、それぞれ異なる特徴を持っています。
- 普通充電器の特徴
充電速度: 出力は一般的に3~6kW程度で、充電に時間がかかる(例: 40kWhのバッテリーを満充電にするのに6kWで約8時間、3kWで約16時間)。
仕組み: 交流電圧(100Vまたは200V)をそのまま車両に供給するシンプルな構造。
メリット:
小型で設置が簡単。
導入費用が比較的安価。
自宅や長時間滞在する場所(ホテル、職場など)に適している。
デメリット: 充電時間が長いため、短時間での利用には不向き。
規格: 日本では「J1772(Type 1)」が主流。 - 急速充電器の特徴
充電速度: 出力は20~150kW以上で、短時間で充電可能(例: 40kWhのバッテリーを80%まで約40分で充電)。
仕組み: 交流電圧を直流に変換し、大電力を車両に供給。
メリット:
高速充電が可能で、滞在時間が短い場所(高速道路のSA、コンビニなど)に最適。
利用頻度が高い施設でのニーズに対応。
デメリット:
機器が大型で設置スペースが必要。
導入費用や電力契約コストが高い。
規格: 日本では「CHAdeMO」が主流だが、海外では「CCS1」「CCS2」など地域により異なる。 - 共通の特徴と考慮点
設置環境: 普通充電器は滞在時間が長い場所、急速充電器は短時間の充電ニーズに応じた場所に適している。
耐久性: 屋外設置の場合、防水・防塵性能(例: IP65など)や塩害対応が重要。
利用シーン: 施設の目的や利用者のニーズに応じて選択が必要(例: 宿泊施設なら普通充電器、商業施設なら急速充電器が適する場合も)。
認証機能: パスワードやカード認証、ネットワーク接続で管理可能なモデルもあり、運用効率を高められる。
EV充電器を選ぶ際は、設置場所の特性や利用者の充電ニーズを考慮することが大切です。例えば、自宅ではコストを抑えた普通充電器、公共施設では利便性を重視した急速充電器が選ばれる傾向にあります。
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